54.承認のバケツ!

育成年代サッカー指導において子供たちの感情を揺さぶりサッカーを主体的に行動・プレーする土台を作り、プレーする楽しさを存分に味わえるような環境を提供するサッカーコーチ谷田部です!皆さんからはヤタさんと呼ばれています!

あなたは「自分のこと大好き!!!!!!」って言えますか?

なかなか言えな人が多いのではないでしょうか?言えなかったからダメではないですよ!僕も言えません笑

今回は承認のお話しです。

YouTuberの鴨頭嘉人さんは素晴らしいことを仰っていまいした!

「人間は生まれながらにバケツを持って生まれているんですよ。どんなバケツかというと承認のバケツです。このバケツがいっぱいになると自己実現(自信に満ち溢れて自分のやりたいことを明確にできる、自信に満ち溢れて自分が望んだ目標に進んでいけるようになる)に進んでいく!」

マズローの欲求5段解説のお話はこのブログでも触れてきました。現在の日本では生存や安全、社会的欲求は大体の人は満たされている状態にあります。その次の欲求の段階が承認です。

承認は、他者承認→自己承認という2段階で満たされていきます。他者承認を得ることで自分に自信が持てるようになっていきます。

僕は指導の現場で選手に対して

「ナイスチャレンジだ!」

「この部分は失敗しちゃったけど、あの部分は前よりも良くなっているよね!」

などある期間かけて声かけしていきます!

でも、選手は自信がありませんと言います。僕は分からなくなります。承認すれば自信がついてくるんじゃないのか!?この子はこういう性格なのか!?

そう言った疑問が出てくると承認の回数が減ってきてしまいました。

その子はどうなりますか?

きっと自信をつけられないままですね!

承認のバケツには法則があったんです。

それは、バケツがいっぱいになって溢れ出てくるほどにならないと自信が出てこないのです!さらに人それぞれのバケツに承認という水がどのくらい入っているかは分からないのです。半分なのか!?8分目なのか!?分からないんです。共通していることは半分でも8分目でも自信はつきません。溢れ出てこないと自分に自信を持てないんです。

だから、単純に僕は足りなかったんです。もっともっと可能性を信じて叱咤激励していれば良かったんです。

あなたのお子さん、指導している選手はどうですか?まずはバケツの存在を感じてみませんか?

明日も承認の加速する方法をお伝えします。

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13.自己超越欲求

クラッキ 自己超越

アメリカの心理学者マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず行動する」という仮説のもと欲求の5段階説を唱えました。

生存欲求

  ↓

安全欲求

  ↓

社会的欲求

  ↓

承認欲求

  ↓

自己実現欲求

この5つの欲求を低いものから順番に満たしていくことで、次の欲求が現れるようになっています。

今回は最後の自己実現欲求にはまだ先があるというお話です。

それが「自己超越」という段階です。その領域とは「目的の遂行や達成することだけを純粋に追い求める」という状態です。ただただ自分の達成したい目標に向けてひたむきに走る人がその例です。

松下電器の創業者、松下幸之助氏はこのような名言も残しています。

「商売とは、感動を与えることである」

人々の暮らしを良くしたい!もっと良いものを作りたい!飽くなき探究心や人々のことが第一に考えられた一言だと感じます。まさにこの状態は自己超越の状態にあると言えます。

12.自己実現の欲求

クラッキ 自己実現

生存→安全→社会的→承認という各欲求を満たしていくことで自己実現の欲求が出てきます。これは、人が潜在的に持っているものを開花させ自分がなりうるすべてのものになりたいと感じる欲求です。

これらの5つの欲求をピラミッドで表現したアメリカの心理学者マズローは、

『自分自身、最高に平穏であろうとするなら、音楽家は音楽を作り、美術家は絵を描き、詩人は詩を書いていなければいけない。人は、自分がなりうるものにならなければならない。人は、自分自身の本性に忠実でなければならない。このような欲求を自己実現の欲求と呼ぶことができるであろう』

と言っています。

11.自己承認に必要なことは?

クラッキ 労い

自己承認とは自分の存在価値を自分の基準で考えることができます。自分を認めるかは自分次第になり満たされると心から満足できます。

では、自己承認を高めるには何が必要でしょうか?

労いと褒めるです!

では、この違いはなんでしょうか?褒めるというのは何かができた!達成できた!時に褒めますよね!これができないと褒めることはできないですよね。これでは褒める回数が少ないので自己承認は高まりません。圧倒的に褒めるタイミングが少ないのです。自信がない人ほど褒める回数が少ないと言えます。

褒める回数が少ないと自分はもっとやらないといけない、自分はダメだなと自分責めをしてしまいます。特に日本人は思考が内向的に向きやすいので自分責めしてしまいます。自分責めは欲求を満たすことと逆行した行為です。これでは自信をつけることには繋がりません。

ここで褒めるポイントを増やすために登場するのが「労い」です。達成する前の行動や意欲、気づきを褒めることを労いと言います。

例えばリフティングの練習をしている子が目標を100回と設定したとします。その日の練習は30回で終わってしまいました。30回という結果だけを見てしまうと褒められませんね。でも、100回するために練習しようと気づきましたね!100回やろうという意欲もありましたね!そして実際に練習しましたね!このように気づき、意欲、行動があって結果が出てきます。そこを労う事で例え結果が出なくてもまた次もやってみようになりませんか?

もし褒めることが苦手であればその子の見えない部分の気づき、意欲、行動を労ってあげてください!

10.承認欲求

クラッキ 承認

承認欲求とは、他者から認められたい、尊敬されたいという思いから出てくる欲求です。生命を続けることができ、安全に暮らすことができ、仲間が増えてくるとこの欲求が出てきます。承認欲求は、外的に満たされたいという思いから出てくる欲求(低次の欲求)内的な心を満たしたいという欲求(高次の欲求)があります。

承認には2つある他者承認(低次の欲求)と自己承認(高次の欲求)があります。

他者承認とは他人から認められたいという欲求です。他者からの称賛や尊敬、社会的地位や名声を得ることです。自己承認とは自分で自分を認めたいという欲求です。技術を磨いたり、能力を高めたり、自分自身への信頼を高めることによって満たされる欲求です。

サッカーの場面でも「コーチ!見て!見て!」という声を聞くことがあると思います。これは他者承認欲求が出ている状態です。この他者承認は他人の感じ方次第だから承認を得られるかどうか分かりません。自分を認めてもらおうとできないプレーや苦手なプレーに取り組んだのにコーチから否定されてしまったり、ミスを攻められたら子供達はガッカリしてその次の機会にそのプレーに自ら取り組むでしょうか?

自己承認とは自分の存在価値を自分の基準で考えることができます。自分を認めるかは自分次第です。満たされると心から満足できる欲求です。サッカーの場面だけでなく「自信がありません!」という状態は自己承認が低い状態です。さらに自信がないと他者承認に依存しやすくなります。

この点から自己承認から満たすことはとても重要です。ではそれを満たすには何が重要でしょうか?それは次回お伝えします。

9.社会的欲求

クラッキ 繋がり

生存欲求は生命を続けていきたい、繋げていきたい欲求です。安全欲求は自分の身や心の安全を保ちたい、同じことを繰り返したい欲求です。本日は、社会的欲求です。これは群れの欲求とも言われています。

誰かと仲良くしたい、仲間を作りたい、繋がりたいという感じることは安全欲求が満たされているからです。安心安全が満たされていないとどうなるでしょうか?

人間では人と会うことが怖くなります。野生動物では安全欲求が満たされていないと巣穴にこもることになりますよね。

では、安全欲求が満たされた時に社会的欲求が出てきますが、どんな時に仲間だと認識するでしょうか?

野生動物であればにおいや見た目、鳴き声などで同じだと認識しますよね。人間であれば同じ趣味や価値観などですね。それは全部「共通点」です。繋がりを作るためには共通点は多いほど仲間だと認識しやすいのです。

サッカスクールクラッキでは、体験に来てくれたお子様には必ず最初に自己紹介をしてスタートします。まずコーチからスクール生の名前を一通り、そして体験のお子さんという流れで自己紹介します。体験のお子さんの自己紹介はインタビュー形式行います。コーチがマイクを握り「お名前は?」「学年は?」など数点しつもんします。そのあとスクール生からの「リクエストしつもん3つ」を受け付けます。例えば「好きな食べ物はなんですか?」とか「好きな学校の教科はなんですか?」とか「好きなサッカーチームはどこですか?」などがあります。答えられなくてもいいんです。そんな流れで体験に来てくださったお子様と最初に行うワークです。

この狙いは自己紹介で安全欲求を満たすことです。さらに自己紹介で体験のお子様とコーチやスクール生との共通点を見つけ社会的欲求、つまり仲間だとつながることが目的なのです。

8.安全欲求

クラッキ 安心安全

生存欲求は自分に関わる食欲・睡眠・排泄と子孫を残したいということが生命を続けていくことにつながる欲求です。

生命を続けていくことが難しい時代、外敵から身を守るため移住を試みる人種と移住をしない人種がありました。より生命を続けていくことができるのはどちらの人種でしょうか?外でずっと生活することは外敵に身をさらすことになります。例えば洞窟を見つけてそこを住処にできれば安全性は高まります。そのように生命が続けていくことができるようになるとさらに安全を求めるようになり安全欲求を満たそうと進化します。だから私たちは家に住んでいるとも言えます。

安全欲求は身の安全だけでなく心の安全も満たすことが大切です!

現代に生きていく中で生存が脅かされることはあまりないですが、この安全欲求を満たされていることは注目されていないように思います。

サッカーの現場でも子供達が心から「ここでサッカーをしたいんだ!」と思えているでしょうか?「ここでやるしかないから仕方ない」と思っている子供達もいるのではないでしょうか?それは安心安全を感じられているとは言えません。サッカーはミスのスポーツとも言われます。至る所でエラーが起きます。それを全部指摘されダメ出しをされていたら次はチャレンジする気持ちが育つでしょうか?

子供達が安心安全を感じてミスを恐れることなく「まだやりたい!」「もっとやりたい!」って思える環境作りを目指して!

7.生存欲求

クラッキ 生存欲求

5段階の欲求の一番下にあたる生存欲求についてお話しします。

「生きていきたい・命を続けたい」という欲求です。生きる目的は生存欲求を満たすこと、生き続けることが目的です。

生命を続けていくこととは、自分に関わることご飯を食べる、呼吸をする、トイレに行くなどにプラスして子孫を残したいということがセットで考えられます。

写真のように人間の祖先が生きていた時代を想像してもらえると分かりますが、生命を続けていくことというのはとても厳しい状況だったのです。しかし、現代に自分たちがこうして生きていられるのは人間の祖先が突然変異で進化していったからです。進化とは欲求を満たすことだったのです。

例えばAという人種が崖の近くを歩いていて足を滑らせ崖から落ちて死んでしまった。Bという人種はそれを見ていました。Cという人種はそれを見ていませんでした。ある日同じ崖を目の前にした時に生き残る確率が高いのはどちらでしょうか?「崖は危ない!」と分かっているBの方がこの崖には近づかない方がいいというに命の危険を感じ生存欲求が働きます。そうやってたくさんの危険な状況から命を繋いできた人種がいたから今の自分があるんです。

そして、進化の過程でどのように命を続けていくか?という時に安心や安全を求めるようになり安全欲求が生まれていくのです。

安全欲求はまた今度お話しします。

6.欲求のピラミッドとは?

クラッキ やる気

人間が行動を起こすには5つの欲求を満たすことが必要だと前回お伝えしました。

今回はその5つの欲求についてです。五段のピラミッドを想像していただけると分かりやすいです。一番下の段から生存欲求・安全欲求・社会的欲求・承認欲求・実現欲求というように五段のピラミッドになっています。

人間は下の段からこの欲求を満たすことでそのピラミッドを登っています!下を飛ばして上には進めなくはないですが、下が安定していない状態ではある時バランスを崩してしまい行動できなくなってしまうことになります。

生存欲求・・・生きていきたい・命を続けたい・ご飯を食べる・睡眠・排泄・子孫を残したい

安全欲求・・・同じことを繰り返していきたい・身の安全、心の安全を感じたい

社会的欲求・・・承認(群れの)欲求とも言われています。人と繋がりたい・仲間を作りたい

承認欲求・・・仲間に認められたい・仲間を認めたい・褒められたい

実現欲求・・・〇〇やってみたい・新しいことをやってみたい

生存 → 安全 → 社会的 → 承認 → 実現という順番で欲求が満たされていくと行動したい状態になります。