63.今味わっている感覚を大切に!

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僕、小学生になる前は保育所に通っていたんですが、年中のときの出来事。

給食の時間
何人かで机で島を作り

「いただきます!」

をします。

その時のおかずの一つに
ナスの甘辛煮みたいなものが出てきました。

まあなかなか小さい時って
野菜を食べたがらないですよね。

みんな表情が固かったり
お箸で持ち上げて
数秒間見つめてから
意を決したように
口に運ぶ子達がいました。

僕の隣には
女の子が座っていて
同じように頑張って
ナスの甘辛煮を食べていました。

でも僕はやっぱり食べたくなかったんです。

ない知恵を振り絞り
考えついたのが、
隣の女の子に気づかれないように
自分のナスの甘辛煮を
こっそりお皿に入れちゃおう作戦でした。

女の子が
視線を僕の反対に向けたタイミングで

さっと移動

さっと移動

を繰り返していると
気づくと自分のナスの甘辛煮が
全部なくなってしまったんです。

みんな苦労して食べているのに
自分のお皿には
ナスの甘辛煮がなくなっていたのです。

隣の女の子は僕のお皿に気づくと
「すごいね!全部食べたんだね!」
と言って自分のお皿に目を向けると

あれっ!

ナスの甘辛煮が
めっちゃ増えてることに気づきました。
直感で僕の仕業だって
気づいたんでしょうね!

もちろんその女の子は
増えた分以上のナスの甘辛煮を
僕のお皿に戻して
僕は苦労しながら
そのナスの甘辛煮を食べることになったんです。

さて、
そのくらいナスの甘辛煮に対して
嫌悪感を抱いていた僕ですが
今はナスが大好きです。
みずみずしくて美味しいと感じます。

そんな経験ないですか?
前はダメだったけど今は大丈夫ってものないですか?

たとえば
よくやるのが子供の頃
大人が飲んでいるビールって
めっちゃ興味なかったですか?

あなたも指につけて
舐めてみたことあるでしょ?

その時ってマズッて
思った人がほとんどですよね?

でも大人になったらどうですか?

「一口目が美味しいだよね」とか
「このために仕事頑張ってきたんだよね」って
言ってたりしませんか?

そうんなですよね!
人の感覚はどんどん変わるんですよね。
変わっていくと当然に
自分のやりたいことや
どうなりたいかも
変わっていきます。

その変化を自分で掴んで
柔軟にその変化を楽しむって
とても大切なことだと思います。

今、自分が感じている感覚が正解です。
ぜひその変化を楽しむように味わってみてください。

投稿者: 谷田部 貴寛

私は、科学的コミュニケーションの専門家。スポーツコミュニケーションコーチです。 スポーツに関わる全ての人が、感情を揺さぶり主体的に行動・プレーをする土台を作り、プレーする楽しさを存分に味わう環境を提供します。 コミュニケーションというと、一番に連想されるのが『言葉』です。 人は言葉を使ってさまざまな情報を交換して生きています。それは、日々のあいさつから、感謝を伝える言葉、何かを訊ねるときのしつもん、さまざまな言葉を用いています。 でも、言葉は、『言霊』とも言われています。 言霊には、こんな意味があります。 〜その言葉が魂を持ち、その言葉がきっかけで、現実に何かしらの影響を与えること〜 あなたが普段何気なく使っている言葉が、意識を変え、意識が行動を変え、結果となって返ってくるのです。 それをスポーツ指導者を通して、子供達にお伝えしていくことが僕のミッションです!

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