57.事実か!?捉え方か!?

育成年代サッカー指導において子供たちの感情を揺さぶりサッカーを主体的に行動・プレーする土台を作り、プレーする楽しさを存分に味わえるような環境を提供するサッカーコーチ谷田部です!皆さんからはヤタさんと呼ばれています!

あるサッカー少年がある練習試合で5点を決めました。彼は5年生、チームは5・6年生混合チーム。一学年では試合に必要人数を揃えることができないため学年ミックスで活動していました。その日の練習試合で彼はチームで二番目の得点を決めて家に帰りました。

子供「ただいま!」

母親「おかえり!今日はどうだった!?」

子供「今日は5点取ったよ!」

母親「6年生の〇〇君は何点取ったの?」

子供「6点だよ」

母親「チームで一番点を取れなきゃ!ダメじゃん!」

さて、このやりとりの後にこの子供は試合から帰ってきてからどんな行動に出るでしょうか?

その後一切家で試合の話はしなくなりました。

これは僕の実体験です。僕は認めて欲しかっただけなんです。5点取ったんだ!すごいね!って言って欲しかっただけだったんです。

ここで大切なことが世の中には事実と捉え方が混在してしまっているということななんです。

「僕が5点とった」ことは事実です。

「6年生が6点取ったから僕がダメ」ということは捉え方です。捉え方とは答えが一つにならないものです。「下の学年なのにチームにすごく貢献したんだね!」こんな捉え方だってできるんです。

捉え方を事実と混在してしまうと相手にかける言葉が変わってしまいます。自分の捉え方はあくまで捉え方。答えがたくさんあるなら良い捉え方をして「次また頑張ろう!」「もっと練習したくなってきた!」と思えるようにしてあげると次の行動が劇的に変わるかもしれません。その行動は毎日のちょっとした積み重ねかもしれませんが、それが1年、10年、もっとと続いたら結果は大きく変わっているんじゃないでしょうか?

捉え方は自分で変えることができるんです。事実は変えようがありません。

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31.事実と捉え方②

クラッキ 捉え方

捉え方で代表される画像です。

2人の顔が向かい合っているように見えるのか?

壺のように見えるのか?

どちらも正解なんですね!

「画像がある」ということは事実ですが、それを「どのように見るか」は捉え方なんです。

事実よりも自分の捉え方の方がより自分に影響を与えているのです。

【事実】と【捉え方】を区別して考えることはとても重要なんです。

僕も指導者としてこの選手はこういう選手だと見ている場合があります。それは捉え方なんです。だからもっと別の角度から見た時にもっとその選手の強みや良さが見えてくる場合があります。

同じようなミスをしてしまう選手は話を聞いていないややる気がないと思いがちですが、それは捉え方かもしれません。

サッカーはミスのスポーツと言われるほどミスが起きます。一回のミスにイライラすることは得ではありません。事実と捉え方で選手とより良い関係を結べるはずです。

30.事実と捉え方

クラッキ 捉え方

私たちが生活している中で事実と捉え方が一緒になってしまっていることがあります。

事実とは、誰が測っても同じ結果になるもの・現実の出来事などです。

捉え方とは、どれくらいかという程度や善悪や良し悪しという判定などです。

写真にあるようにコップが置いてあります。その中に水がありますがそれがどのくらい入っているかは捉え方になります。

ある人は、なみなみに入っていると言います。

ある人は、半分くらい入っていると言います。

どちらが正解は決められませんね!

サッカー指導でも同じように事実と捉え方がごちゃごちゃになってしまっている場面があります。

例えば、子供達の試合でボールを持っている子がハーフェラインをドリブルで越えて相手GKが前に出ているのが見えてシュートを打ちました。

シュートを打ったということは事実ですね。

GKが前に出ていたという部分は捉え方ですね。

ここで監督の捉え方と選手の捉え方は違うのです。一概に大人の捉え方を選手に押し付けてしまうと子供達のプレーの可能性を狭くしてしまいます。誰もミスをしたくてプレーしている選手はいません。

事実と捉え方は別物なのです。

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