155.間違えることもあるということ

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こんにちは。


谷田部です。




あるサッカーの審判員の方の講義からです。

その方はワールドカップの主審なども務められた世界的に見ても優秀な審判員の方です!



その方の講義を聴く機会に恵まれ、
とても貴重なお話でした。


審判は、日々レベルアップをするために様々な勉強会や実践会を行っています。

それでも誤審などが起こりうるのがサッカーです。



できるだけ選手がスムーズにプレーができるようにすること



試合の中でケガ人が出ないようなジャッジで公正公平に試合を裁いていくこと



その試合でのファウルの基準を示し、それに沿ってファウルを裁いていくこと



試合の流れを読みながら一番判断しやすいポジションを常に取り続けること



ざっと挙げるだけでも審判の仕事って本当に大変だと思います!




さらに
ジャッジを下すということは、
2チームあるとどちらかのチームには
不利だと捉えられる判定を下すということで
必ず不平や不満が出てきます。




そんな状況下で
公正公平に判断を下すことが
要求されるので辛い立場です!
(僕にはできません、、)




そんな重要なお仕事として
ワールドカップでの主審をするということは
とても名誉なことだと思い講義を聴いていました。



僕が印象に残っていることは
その審判の方へのある質問の回答でした。



「もし、ミスジャッジした時にはどんな対応をしていますか?」



その方は、
「隠そうとせずにすぐに謝ります!」
即答してくれました。


「人間がやっていることなので、ミスはつきものです。
 私ができる最高の準備はしますが、実際に現場で正しい位置に立てていなくてファウルを見逃したことは多々あります」


「その時にファウルを受けた側はもちろん抗議をしにきます」


「ごめん、見えなかった。
 次はちゃんと見るから!と伝えると
 次は頼むよ!と余計な抗議を一切せずに
 プレーに戻っていきました」




これを言い訳がましく選手を納得させようとしていたら
抗議の時間は延長されていたでしょう!


さらにその選手やチームから信頼を失い、
試合の流れをコントロールすることはできなかったでしょう!





もちろん公正公平にジャッジをしようと臨んでいる!
それでも見えないものや分からない状況はあります!

その時はミスを素直に認めるという姿勢がとても印象的でした。




さて、
完璧でなければいけないと思い込んでいるとミスや失敗に対して対応できません。



さらにそれを隠そうとしたり、言い訳したりすると相手からの信頼は失われます。




「間違っちゃいけない」という思い込みが
自分の行動を言い訳や相手をコントロールすることで正当化させてしまう。




「間違えることもある」という前提で行動していると
ミスや失敗に対してのハードルが低くなり次の行動(改善)に移りやすい。



この人でも間違えるんだ!

誰でも間違えるんだ!

そんな感情を抱かれることで
人間味が滲み出て
さらに共感を生むのではないでしょうか!?




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投稿者: 谷田部 貴寛

私は、科学的コミュニケーションの専門家。スポーツコミュニケーションコーチです。 スポーツに関わる全ての人が、感情を揺さぶり主体的に行動・プレーをする土台を作り、プレーする楽しさを存分に味わう環境を提供します。 コミュニケーションというと、一番に連想されるのが『言葉』です。 人は言葉を使ってさまざまな情報を交換して生きています。それは、日々のあいさつから、感謝を伝える言葉、何かを訊ねるときのしつもん、さまざまな言葉を用いています。 でも、言葉は、『言霊』とも言われています。 言霊には、こんな意味があります。 〜その言葉が魂を持ち、その言葉がきっかけで、現実に何かしらの影響を与えること〜 あなたが普段何気なく使っている言葉が、意識を変え、意識が行動を変え、結果となって返ってくるのです。 それをスポーツ指導者を通して、子供達にお伝えしていくことが僕のミッションです!

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